さとみクリニック - トピックス

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少し前のお話になりますが、今年の始めに厚生労働省から、ひとつのデータが公表されました。
その内容は、病院で“がん”と診断された患者様のうち約4割の方が、受診当日の時点でも自覚症状を感じていなかったというものです。
健康診断や人間ドックで異常が見つかり、要再検査のお知らせが来て、慌てて医療機関を受診したところ がんだった。そういったケースが思いのほか多いことが、このデータからは窺い知ることができます。
もちろん がんの部位や臓器、その進行度によって症状は様々ですし、初期症状の微かなサイン=がんの兆候とは なかなか考えないと思います。まるで無自覚であったり、「なんか調子が悪いなぁ」と感じている間にも病魔は忍び寄り、静かに、確実に病状を進めて行きます。
がんも研究が進み、その治療法は現在も日進月歩を続けています。早期発見・早期治療ができれば、十分完治する病気になってきたと言っても過言ではないでしょう。
それでも がんは1981年以降、日本人が死亡する原因の第一位を維持し続けていますし、昨年一年間で36万人もの方が がんが原因で亡くなられています。
病気は一度かかると治療にお金と時間を費やし、肉体的・精神的な苦痛までも伴います。がんともなれば、それらの負担は尚一層大きなものになることは想像に難くありません。
それを防ぐ為には、繰り返しになりますが、早期発見・早期治療に勝るものはありません。
定期的に検診を受ける必要性はそこにこそあるのだと、私はそう思います。

“もったいない”は もったいない!
検診を受けて異常がないことが分かったとき、ホッと胸を撫で下ろしながら、心のどこかで ほんのちょっとだけ、検診に費やしたお金や時間がもったいなかったなと思われるかもしれません。
抽選日を楽しみにしていた宝くじがハズレと分かると、やっぱり買わなければ良かったと後悔するような そんな感覚、私には少しある気がします。
でもそもそも がんと宝くじではアタリの意味合いが真逆です。当たり前ですけど、がんは当たっちゃあイケナイわけです。
異常の見つからなかった方は次回の検診までの安心を。万が一病変の見つかった方は、早いタイミングで治療に取り掛かれるというメリットがあります。
もちろん不安になったり、落ち込んだりもすると思います。
それでも、定期検診で見つかった異常であれば、仮に がんであっても初期の段階である可能性が高く、治療法の選択肢や時間的な余裕、身体的・金銭的負担の軽減など、病との闘いを有利な状態で始められる材料の数々は、きっとあなたの心強い支えになってくれるはずです。

悪夢を越えて
がんになった夢を見たことがあります。
もちろん夢なので、詳細は忘れてしまったのですが。
夢の中では、自分が がんだと分かった後も割合普通に生活していたのですが、時折猛烈に襲い来る感情は、恐怖でも戸惑いでもなく、後悔でした。
普段から検診を受けていれば、もっと早くに見つけられていたのに、なんでこんなことになるまで放っておいたんだろう…。そんな湧き上がる後悔の念でいっぱいになる瞬間を、夢から醒めてなお強烈に覚えています。
後悔先に立たず。後に悔いるでは全ては遅すぎます。
まずは早めの検診で、未来のあなたの笑顔を守りましょう!