さとみクリニック - トピックス

インフルエンザと秋の空。


平素より、さとみクリニックに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
全国的には10月も中旬となって なお真夏日が観測されたり、いまだに新しい台風が発生していたりと、残暑と言うには あまりに濃い夏の面影が残っています。
ただ、眠りから覚めた朝、窓を開けた時の ひんやりした空気や、深く澄み渡った青空、時折吹き抜ける清々しい風に、秋の訪れを感じる機会も多くなりました。
秋といえば「スポーツの秋」や「読書の秋」、「食欲の秋」など、連想されるキーワードのたくさんある季節です。
涼風に誘われて、おのずと外出の機会も増えるのではないかと思いますが、日中の残暑も相まって 体を軽く動かしただけで汗ばんだり、出先によっては既に肌寒かったりと、とかく体調を崩す要因の多い時期でもあります。
あと、注意しなければならないのが、人の集まる場所でのウィルス感染の危険です。朝夕の寒暖の差や、空気の乾燥から、ちょっとした風邪症状を発していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
人混みで移し移されることのないよう、マスクの着用や、外出先から戻ったときの うがい・手洗いで、予防と体調管理に努めましょう!
これからの季節、風邪の他に気を付けなければならない感染症に、インフルエンザがあります。
毎年冬の足音が聞こえ始めると、必ずと言って良いほど流行するインフルエンザ…。
ここでは改めてインフルエンザについて考えてみたいと思います。

風邪とインフルエンザの違いって?
症状などが似ていることから、風邪と比べられることも多いインフルエンザですが、実際には似て非なる全く別の病気です。

  • インフルエンザには“発熱”がある
    咳や鼻水、喉の痛みなど、共通した症状も多いのですが、突如現れる38℃を超える高熱は、その最大の特徴と言えます。上記した諸症状より先に急な発熱があった場合など、インフルエンザの可能性を警戒すべきでしょう。
    他には全身に広がる倦怠感や関節の痛み、悪寒などを伴います。
  • インフルエンザには“季節”がある
    風邪は様々なウィルスが原因となって起こるため、1年を通して散発的に見られます。
    片やインフルエンザは、“型”は違っても原因は全てインフルエンザのウィルスです。
    基本的に季節性であり、例年11月下旬から12月に始まり、その後流行のピークを迎え、春先には終息するといった流れを繰り返しています。
  • インフルエンザには“型”がある
    上でも少し触れましたが、インフルエンザウィルスには大きく分けて3つの型があります。

    「A型」
    3つの中で感染力が最も強く、症状も重篤になる傾向にあります。
    また、ウィルス自体が変異しやすく、たくさんのタイプが存在します。
    2009年、世界中で大流行を巻き起こした「新型インフルエンザ」もA型の亜型でした。
    「B型」
    感染力、症状ともにA型よりも弱く、一度かかると二度目の感染の確率は低いとされています。
    変異もしにくく、限られたタイプしか存在しないため、ワクチンが大きな効果を発揮します。
    「C型」
    発症しても鼻かぜ程度の軽度の症状で済むことが多く、その危険性の低さから現在ワクチンの対象になっていません。

    ちなみに風邪は200種類を超えるウィルスの他に、一般の細菌が原因となることもあり、その多様性から全てに効果のあるワクチンを作ることは不可能とされています。
  • インフルエンザには“危険”がある
    風邪は万病のもと…。昔から言われているように、こじらせると多くの合併症を引き起こす、決して侮ってはいけない病気なのですが、症状一つひとつの重さ、体力・免疫力の低下が招く合併症の危険を考えると、やはりインフルエンザの方が一枚上手と言わざるを得ないでしょう。
    実際にインフルエンザが原因で、毎年多くの方が亡くなられています。
    また、小さいお子様ですと「インフルエンザ脳症」、お年を召された方ですと「二次性細菌性肺炎」など呼吸器系の疾患を併発することがあり、その後遺症や、時に命にすらかかわる危険性から、特に注意が必要です。


次回はインフルエンザの予防法を中心にお送りしてまいりたいと思います。